株式会社Panasonicに入社後、「キャリクロ」のほか、イノベーションを創出しやすい社内風土や環境づくりを推進し、社内インキュベーションサークル「BOOST」の発起メンバーでもある宮島 勇也氏(以下、宮さん)に、イノベーションの起こし方やチームの巻き込み術についてインタビューを実施させていただきました。
後編は「パナソニックホールディングス株式会社」の宮さんの素顔にせまりました。
パナソニックホールディングス宮島さんの素顔に迫る!10の質問
―― 宮さんはPanasonicではどのようなお仕事をされていますか?
新規事業のプロトタイプ製作を受託しながら、開発方法をリーンスタートアップ方式を教えながら、当社がイノベーションの量産ができるようにします。
―― 最近はまっていることはありますか?
事故物件YouTube大学ブルーシーの動画を毎日見ています。
―― 日々の社内コミュニケーションで大切にしていることはありますか?
全ての相談にNOと言わずに、1人が課題だということは他にも沢山の課題を抱えている人がいると考えて、課題解決のために仕組みを作ろうとしています。
―― オンラインでのコミュニケーションがうまくいくTipsがあれば教えてください。
ブレイクアウトルームでは、順々にゲストに入ってもらうなどがあります。
―― Panasonicとは、一文字で表すとなんですか?
伸び代しかないです。
―― 働く中で笑顔が生まれた体験やエピソードがあれば教えてください。
いろいろなことをしているので、いきなり「あの時はお世話になりました。おかげで○○することができました」と声をかけていただくことがあります。
キャリクロやPWNなどの存在に助けられたと感謝されることもあります。キャリクロのお陰でPanasonicへ転職を決めた方もいました。
私はGive firstではありますが、みなさんからたくさんのtakeを貰いまくっているので、一番幸せなのです。
―― 5年後、10年後どうなっていたいですか?
完全なるAI化を達成すべく、あと4年で研究職に戻りたいなと考えています。大学院時代には今の技術では到底できないと思い、寄り道しようかなと思い就職しました。
とても楽しそうに話されるので、こちらも楽しさが伝播してきます。
―― 一緒に仕事をしてみたい、一緒にプロジェクトを形にしたら面白いと感じる人はいらっしゃいますか?
2人います。
◎イーロン・マスク氏
イーロン・リーヴ・マスクは、南アフリカ共和国のプレトリア出身の、同国並びにカナダ、アメリカ合衆国国籍の起業家。PayPal、スペースX、テスラ、ボーリング・カンパニー、OpenAI、xAI等を共同設立。スペースX、テスラのCEO、X Corp.の執行会長兼CTOを務めている。(Wikipediaより引用)
宇宙規模、規格外の視野でビジネスを捉えているし、彼の話す言葉は自分も理解できるから。リスクはあまり考えず、ゴールに早くたどり着くために、無駄を省くサイコパスな一面にも惹かれますね。まずはゴールを決めて、そこまでのロジックを組み立てる。彼自身がエンジニアでもあるので、道筋がスピーディーに見えているのがわかります。
◎濱口 秀司氏(元Panasonic)
濱口秀史は、日本のコンセプトクリエーターであり、ビジネス分野のストラテジストです。濱口はビジネスデザイナーやイノベーションデザイナーとも呼ばれています。 彼は、米国と日本における創造的なコンセプトの開発、戦略の構築、および意思決定の第一人者と見なされています。(Wikipediaより引用)
そのプロジェクトで得たメソッドは、次のプロジェクトでは使わないところがスゴイ!エッジぎりぎりで仕事をするスタイルも尊敬しています。
妄想を実現するためにどんな検証をしていけばよいのかがわかっていて、例えば、板の厚みの安全エリアは5mmだとして、自分の場合本当に3mmだとダメなのか実験してみます。
実験してみると実は3mmは折れるけど3.5mmなら大丈夫だったとか、やっぱりだめだったとか学びがある。実験すると実現の可能性の幅が理解できる。
―― 宮さんの一番大切にしている軸はなんですか?
成長するのが何より好きなのです。
人には成長したいという本能があるとおもいますが自分はそれが強い傾向で、成長することに喜びを感じます。
まずは自分が本能に従って動いていてみる。成功体験もしかり、そこで失敗した経験もすぐにオープンにシェアしています。誰もしたことない世に無いむずかしいプロジェクトを任された時、社内中のプロフェッショナルにレビューしてもらいました。
新しいことでまだ誰も実装していないから、正解もない。つまり、他者も正解を知らないので比較されることもない。だから提案して話しやすいのです。逆に、自己成長の鈍化を感じたらその場所を動きたくなりますね。
―― 最後に、見ている方へメッセージをお願いします。
自分で限界を決めていませんか?
まずは小さいことからでもやって見てください。やったとあとで世界が変わって見えてきますよ。
取材にご協力いただいた方
今回取材にお答えいただいたのは、株式会社パナソニックホールディングスの宮島さんです。東レ株式会社から2015年にパナソニックに転職。出る杭打たれまくり「趣味イノベーション」を公言する。組織をはみ出て、現在は、宇宙〜癌の再生医療まで幅広くイノベーションに従事。みんなからは、宮さんと呼ばれ親しまれている。