当社のビジョン「"はたらき"から、笑顔を」に共感いただける企業や人に、実際に働きの中から笑顔を生み出す秘訣や成功事例などについて取材させていただく『はたらき見聞録』シリーズ。
後編ではインタビューにお答えいただいたみなさんの素顔に迫ります。
引き続き、三菱地所株式会社でエリアマネジメントを企画推進している猿橋さんの素顔に取材をさせていただきました。
本編はこちら
街ごとエンゲージメントを高めている三菱地所 猿橋さんの素顔
―― 三菱地所では、どのようなお仕事をされていますか?
update! MARUNOUCHI for workersという大手町・丸の内・有楽町エリアで三菱地所グループが運営管理するビルにお勤めの方が登録できる会員制WEBサイトを運用しています。
ワーカーの皆さま丸の内ライフがより便利で快適にそして楽しくなるよう日々コンテンツを発信しています。
またWEBサイトといったオンラインの接点に限らず、丸の内ワーカーがより丸の内を好きになっていただくための特別イベントの企画実行をしています。
―― お仕事のやりがいについて教えてください。
自分自身が仕事を楽しめるとやりがいを感じます。
―― ちなみに猿橋さんのワークスタイルは現在どのような感じですか?
オフィスとテレワークとのハイブリットで、週3日〜5日くらい出社しています。丸の内という街の表情が感じられるので、オフィスワークの方が好きです。
―― 楽しく働くために必要なことはなんですか。
自己実現・自己成長を意識しています。
―― 日々の社内コミュニケーションで、大切にしていることはありますか?
目標・目的の共有と摺合せです。
―― 入社4年目ということですが、これから就職を目指す学生や若手社員が参考になるように質問させてください。大きな組織の中で、個の自己実現を叶える秘訣はありますか?
大学時代は駅伝の部活に励んでいました。
競技として勝ちに行く、組織・チームとして強い集団であるためには、当たり前ですが組織運営・チームビルディングがとても重要で、会社組織においても同様だと考えています。
一般的には「チームプレー」と聞くと、組織を大きな円で表し、その中に個人が駒のように入るイメージをすることもあるかと思いますが、私の持つイメージは異なります。
個人は駒ではなく、矢印のような存在でより立体的かつ3Dに動くものだと考えます。
そして組織は個人という矢印の束であり、当たり前ですが、全く交わらない矢印同士は束にできないし、矢印の向きや長さ・太さが異なるのは当たり前のことです。
ある程度親和性のある矢印が集まって束になり、それが組織となり、個人の矢印が伸びる(成長する)ことで組織としてメリットをもたらす循環が生まれる。
個人はもちろん、組織としても個人の自己成長・自己実現(=矢印が伸びる・太くなる)を応援することが重要なのだと理解してます。
また、各矢印は時として向きや長さ・太さが変化するため、束としてより強くなりくずれない。
太くて強い持続的な組織であるために、目標や目的の共有と摺合せを都度行う必要があり、日常のコニュニケーションがその作業になると考えます。
―― 働く上で一番大切にされている、軸はなんですか。
自分自身が楽しめるか否か。
もちろん自分自身だけが満足するという意味ではなく、自分自身が楽しめるものでないと関係者やお客さまにも、より良いものを提供できないという意味です。
―― 仕事とは、一文字で表すとなんですか?
「叶」です。
夢を叶えるための仕事でありたいです。自己実現、自己成長を叶えるものが仕事という意味でこちらにしました。
―― 一緒に仕事をしてみたい、一緒にプロジェクトを形にしたら絶対面白いと感じる人は誰ですか?
自己実現・自己成長を意識して、自分の成し遂げたいことへの熱量があり、仕事への当事者意識の高い人。
仕事のための仕事でなく、人生を楽しむための仕事という意識の方。
私は、大学時代に丸の内の街づくりに関する講義をうけ、実際に足を運びこの街が好きになりました。
街の雰囲気はもちろん、そこを歩く人々のかっこよさも魅力的に感じ憧れていました。
就職活動を経て、自分も同じように丸の内を歩きたい、丸の内で仕事がしたい、丸の内という街を多くの人に好きになってもらいたいという思いで、この街の旗振り役を担うこの会社に入社できたチャンスに感謝しています。
今後も、より一層いきいきとした街となるよう、精一杯頑張りたいと思っています。
―― 働く中で笑顔が生まれた体験やエピソードがあれば教えてください。
前編でも触れましたが、2023年9月に有楽町で開催したイベントです。私がビール好きだということと、オクトーバーフェストの時期だったこと。
そして、有楽町ビルの閉館が近いということから『さらば有楽町ビール』と、ビールとビルを掛け合わせビールで乾杯するイベントを開催しました。
日頃はオンの状態で活躍・奮闘されている丸の内ワーカーの皆さまと「プロスト!(ドイツ語で乾杯)」と乾杯したのは非日常でもあり楽しく、担当の何気ないアイデアを実際に成功できた思い出です。
―― 私もそのイベントに参加させていただきましたが、プロジェクターで有楽町の歴史などの説明があり、改めてこの土地の歴史を感じました、挨拶で猿橋さんが「猿ちゃん」とおよびくださいと仰って、空気が一気に和んでいましたね。
ありがとうございます。運営側もニックネームにすることで場が和やかになります。これも、初対面の参加者に一体感を持ってもらう場作りの秘訣のひとつなのですよ。また、この地でワーカーの皆さんと乾杯したいです。
―― 猿橋さんの5年後、10年後どうなっていたいですか?
私自身丸の内が好きなため、今後様々な街づくりなどの経験をして勉強した後、改めてその時代に息づく方々がこの街をより好きでいてくださるような仕組みをつくりたいです。
―― 最近はまっていることはありますか?
街歩きです。
丸の内が大好きですが、丸の内だけが正解じゃない。他の素敵な街も見て勉強したいと思っています。
何より自分自身の楽しみとして、色々な街の魅力やカルチャーを吸収できればと思っています。
―― 丸の内以外でお気に入りの街はどこですか?
近くですと日本橋エリアは、江戸風情があっておもしろいですね、ふらっと散歩やカフェに行くこともあります。
少し遠いですが最近よく京都へ行きます。歴史や伝統を残しつつアートとの掛け合わせが都市規模で行われている魅力的な場所だなと感じますね。
他にも先輩や友人からおすすめの街・お店情報を聞くとすぐにGoogle Mapでピンマークしています。
―― 最後に、本編も含めインタビューを読んでいただいた方々へメッセージをいただけますでしょうか。
丸の内ときくとビジネス街といったイメージが強いかもしれません。
もちろん多くの企業が集積したビジネスセンターという機能もありますが、丸の内にはユニークな店舗もたくさん集まり、まるでヨーロッパのような景観や通りが広がっています。
また、オンタイムに限らず、オフタイムも楽しんでいただける場所となっています。
今回の前編・後編記事を読んで、少しでも丸の内が面白そうと感じていただけたらうれしいです。
改めて、ここまでお読みいただきありがとうございました。
ぜひ丸の内で会いましょう!
(取材日:2024年3月12日 / 取材者:菊池由佳)
取材にご協力いただいた方
取材にお答えいただいたのは、三菱地所株式会社さんです。
三菱地所は、オフィスをはじめ、住宅商業施設、ホテルや地方空港など、総合デベロッパーとして様々な不動産事業を手がけています。
メディアの運営やイベントを企画するチームや、公共の空間を活用しているチームがあり、エリアマネジメント企画部(※)は、大手町・丸の内・有楽町エリアのサービス開発を担当しています。
※エリアマネジメントとは、特定のエリアを単位に、民間が主体となって、街づくりや地域経営(マネジメント)を積極的に行おうという取組みのこと。