社内報テンプレートおすすめ7選と社内報デザインのポイント

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社内報は、インナーコミュニケーションを活性化したり、企業文化や理念を浸透させたりするために欠かせないツールです。
しかしながら、制作には多くの時間と手間がかかることが少なくありません。
例えば、「社内報のデザインやレイアウトに毎回悩み、制作に時間を割いてしまう」「分かりやすく、効果的に情報を伝える社内報を作成したい」といった課題に悩む担当者も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、制作にかかるコストを削減しつつも、魅力的で洗練された読まれる社内報を作りたいと考える担当者の皆さまへ、社内報のデザインテンプレートを活用するメリットや、デザインの基本的なポイントのほか、無料で使えるおすすめの社内報のデザインテンプレート7選をご紹介します。

社内報のテンプレートとは?

社内報のテンプレートは、既に社内報向けのレイアウトやデザインが用意されており、写真や記事を手順に従って挿入するだけで簡単に社内報を作成することができます。
テンプレートを活用することで、レイアウトやデザイン作業にかかるコストや時間を削減できるだけでなく、洗練されたデザインの社内報を制作することも可能です。
ただし、無料のテンプレートは簡素なデザインが多いため、デザイン性が不足することがあります。
高いデザイン性やカスタマイズ性を持つテンプレートは通常有料ですので、選ぶ際にはその点に留意しましょう。
社内報の全体的なコンセプトを先に確定し、それに合った統一感のあるテンプレートを選ぶことも成功のポイントとなります。
同じ社内報でも、社員紹介やインタビューなど、内容ごとに適したテンプレートは異なります。
テンプレートを選ぶ際には、社内報のレイアウトに特化したテンプレートの中から、それぞれのコンテンツに適したものを選ぶことをおすすめします。

社内報のレイアウトで意識すべき2つのポイント

実際に社内報を作成する際に、意識すべき2つの重要なポイントについて解説します。
・視線誘導
・トンマナを統一する
これらのポイントは、テンプレートを使用する場合だけでなく、テンプレートを使わない場合にも役立つものです。

・視線誘導

記事のレイアウトを作成する際に、読者がどのような順序で目を動かすかを考慮することは、情報伝達の効果を高めるために重要です。
以下のポイントに留意しながらレイアウトを構築すると良いでしょう。

紙媒体の場合(Zの法則)
紙のメディアでは、左上から始まり、右上へ進み、その次に左下へ、最後に右下へという順番で目線が動きやすい傾向があります(Zの法則)。
特に横組みの文字を読む場合に顕著です。
この動線に合わせて、重要なコンテンツやキャッチコピーを配置するのがベターです。

Web媒体の場合(Fの法則)
ウェブのコンテンツでは、左上から読むことが多く、その後は左から右へ移動しながら、徐々に下に向かう傾向があります(Fの法則)。
最初のインプレッションが大切なため、目を引く内容や重要な情報を上部に配置し、スクロールが進むにつれて深い情報を提供するよう工夫します。

視覚的な重要性
レイアウト内で注目すべきコンテンツには、広めのスペースを確保しましょう。
大きな見出しや目を引く画像、要点を示すアイコンなどを使って、読者の関心を集めることができます。

コンテンツの配置
コラムや追加情報など、後から読んでもいいコンテンツは、一般的にはレイアウトの左下に配置することが推奨されます。
読者はまず主要な情報を収集し、その後に深い内容を読む傾向があるため、このような位置づけが適しています。
参考記事:【前編】視線を掴むレイアウトで読まれるWeb社内報へ

・トンマナを統一する

社内報を統一感のあるデザインでまとめるためには、トンマナを整えることが重要です。
大見出しから小見出し、写真の配置まで共通要素を取り入れると、トンマナを統一することができます。
たとえば、見出しのフォントや色、写真の位置を統一するルールを設けることで、記事全体が一貫性を持ち、視認性が向上します。
ただし、特集ページやグラビア写真などでは、敢えて統一感を犠牲にしてフリーレイアウトを選択し、強烈なインパクトを出すことも効果的です。

トンマナの整えかたについては、別コラムでもまとめていますのでご一読ください
参考記事:社内報デザインはトーン&マナーで決まる!

社内報テンプレートを使ったデザインで注意すべきポイント

テンプレートを使用しながら社内報を作成する場合でも、基本的なデザインの知識があれば、読みやすく魅力的な社内報を制作できます。
以下では、社内報のテンプレートを活用する際のデザイン上のポイントとして、キャッチ、リード、小見出し、写真、サムネイルの5つについてまとめました。

・キャッチ

社内報はページをめくるスタイルで読まれるため、目を引く印象的なキャッチを作成する必要があります。
例えば、「決算報告書」といった単なる事実を伝えるだけでは十分なインパクトを持ちません。
代わりに、「どこよりもわかりやすい!本年度の決算報告書のポイントを解説します」など、興味を引くようなキャッチを工夫しましょう。
一目で記事のポイントが伝わる内容と、読み手が興味を持つキャッチが、印象に残りやすくなります。

・リード

リードは、読者の興味を引き、続きを読む意欲を高めるための文章です。
記事を制作した意図、何が記載されているか、読むことで何がわかるか、といった内容を含めて考案しましょう。
リードは簡潔かつ魅力的な言葉を選び、フォントや色を使って視覚的に際立たせることで、読者の注意を引きます。

・小見出し

リードの後には、小見出しを記述します。
1ページの記事には、通常3〜5つの小見出しがベターです。
リードと小見出しを読むだけでも主要な内容が把握できるよう心掛けましょう。
多忙な読者は、本文まで読まないと記事の内容が理解できない場合、記事を読む意欲を持たないかもしれません。
読者がリードと小見出しのみを読んで、本文まできちんと読みたいと判断できるように工夫しましょう。

・写真

本文を詳しく読まなかったとしても、ついつい写真に目が行くことがあります。
写真を見る際に、ついでにキャプションも読んでしまう読者も多いといいます。
写真自体とは別のメッセージを伝えたい場合、写真のキャプションを活用することは効果的な方法です。
記事を作成する際は、写真には必ずキャプションを付けることをおすすめします。

・サムネイル

複数の記事がある場合、テンプレート内でサムネイルを適切に配置して各記事のプレビューを提供します。
サムネイルは記事の一部を表す画像やアイコンであり、コンパクトながら各記事の内容を示す役割を果たします。
写真と同様に記事の魅力を高める重要なポイントであり、適切な位置に配置することで視覚的なバランスを保ちます。
ここで、サムネイルのデザインにある程度の統一感を保つと、トンマナを整えることができるのでおすすめです。
関連記事:読まれるWeb社内報に必要なサムネイルデザインの基本

おすすめの社内報のテンプレート7選

ここからは、社内報制作の効率化に役立つ、デザインテンプレートを入手できるおすすめツールを7つ紹介します。

・Microsoft Office テンプレート

Microsoft Office(Word、PowerPoint、Excel)は、様々なテンプレートを提供しており、社内報の制作に利用できます。
無料で利用できるテンプレートが2千点以上も揃っていて、月ごとのおすすめテンプレートや特定のテーマに沿った特集のテンプレートも豊富に提供されています。
PowerPointの社内報のテンプレートのほか、Wordのビジネス用ニュースレターのテンプレートを使用して社内報を手軽に作成できます。
Microsoft製品を使い慣れている方は、作成にかかる時間も短縮できるでしょう。

・Canva

Canvaは、オンラインで利用できるデザインツールです。
サムネイルのデザイン制作で活用するがおすすめです。
無料テンプレートや無料素材を活用することで、非デザイナーでも簡単に洗練されたデザインを作成できます。
直感的な操作性が特徴で、デザインソフトに不慣れな方でも迅速に利用できるため、使い始める際のハードルも低い点も魅力です。

・Adobe InDesign テンプレート

「Adobe InDesign」は、プロのデザイン業界でも使用される高機能なデザインツールで、無料のテンプレート集を利用できます。
社内報の制作目的や企画に応じて、シンプルなデザインからカラフルでスタイリッシュなデザインまで、幅広いスタイルのテンプレートから選び、魅力的な社内報を作成できます。
ただし、これらのテンプレートを利用するためには、Adobe InDesignをインストールする必要があります。
企業のコンピュータにこのソフトウェアがインストールされていない場合は、有料契約が必要となるので注意しましょう。

・パワポン

パワポン(Powerpon)は、オフィス用品の通販事業を手がけるアスクルが運営するサイトです。
無料提供ではありますが、テンプレートはプロ仕様の品質を備えています。
また、操作も簡単で使いやすいのも特徴です。
テンプレートには、親しみやすいテイストのデザインが多く用意されており、社内報の制作に適しています。
デザインが堅苦しくならず、柔らかな印象を持つ社内報の作成を目指している企業にもおすすめです。

・PIXTA(ピクスタ)

PIXTA(ピクスタ)は、ストックフォトサイトとして知られていますが、ニュースレターや会報誌向けチラシテンプレートもあります。
硬派から軽快まで、幅広いデザインで作成しやすそうなものが多く、特にパワーポイントのデザインに適した素材が豊富に提供されています。
サムネイルやアイキャッチ用のフリー素材写真を探すついでに、一度チェックしてみるのもおすすめです。

・bookuma 

bookumaは、紙媒体の制作に特化した無料のデザインソフトウェアです。
事前に画像素材やテキストを準備しておけば、社内でデザイン制作から印刷注文まで可能です。
社内報用のテンプレートもあり、A4サイズでは、無料テンプレートが約600種類も揃っています。
シチュエーションに合わせたおすすめのテンプレートを紹介してくれているのもおすすめポイントです。
利用するには、ソフトウェアのダウンロードとインストールが必要で、操作方法が分からない場合には、有料の出張訪問やWeb会議システムを介した操作方法説明サービスを利用できます。

・Photoback

Photobackは、フォトビジネスを手がけている企業が提供するフォトブック作成サービスです。
アプリやパソコンから写真をアップするだけでフォトブックやアルバムを作成できます。
社内報を作成する際に、写真を多めに使用したフォトブックの形式で制作したいときにおすすめです。
有料にはなりますが、印刷されたものを納品までしてくれるサポートも提供しています。

    まとめ

    今回は、社内報のおすすめテンプレート7選をご紹介しました。
    テンプレートを活用することで、社内報づくりのハードルはぐっと下がります。
    しかし、テンプレートをそのまま使うのではなく、自社の企業文化やブランディングを踏まえて、カスタマイズすることも大切です。
    また、デザインやレイアウトは、社内報の印象を大きく左右します。
    ターゲットとなる社員の層や興味関心も考慮して、デザインやレイアウトを決めましょう。
    読みやすく、目を惹くデザインにすることで、社員の興味を引き出し、社内報の効果を高めることができます。
    工数をかけずに社内報を制作する方法に悩む方は、今回のコラムをぜひお役立てください。

    マーケティング部 ディレクター 村上恵美

    筆者:マーケティング部 ディレクター 村上恵美

    音楽配信サイトのプロモーションチームに配属。ECサイト運営をしながら、主にアーティストのキャッチコピーなどライティング業務にも従事。2021年 「"はたらき"から、笑顔を」という会社のビジョンを熱く語る上司に魅了されスカイアークへ入社。マーケティング本部へ配属し、自社プロダクト「SOLANOWA」のシェア拡大、およびメディア「BlueNote™」の認知拡大に向けたコンテンツ強化を中心に、プロモーション業務全般のディレクションを担当。

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