社内コミュニケーションを活性化するために活用されているWeb社内報ですが、速報性にすぐれていてタイムリーな情報発信ができるというとても大きなメリットがあります。
いつでも・すぐに情報を公開したり更新ができるということは、それだけ運用の頻度が上がることとイコールで、更新の回数も増えることだと言えます。
そこで生まれる大きな悩みの1つが「Web社内報コンテンツのネタ切れ」問題です。
更新ペースが早くなる分だけネタ切れも早くなることや、どんなWeb社内報コンテンツを掲載すればいいかわからないと悩む声を多く聞きます。
そこで今回は、悩んだ時のヒントになるコンテンツアイデア100選と、ネタ切れになった時のコンテンツの探し方などについて紹介します。
目次
⚫︎Web社内報の目的について
⚫︎読まれるコンテンツを作るチェックポイントとは?
⚫︎Web社内報のコンテンツネタ~テーマ別100選
・社長や経営陣からのメッセージなど理念浸透を促すネタ10選
・社内制度や告知など会社情報に関するネタ16選
・スキルアップやナレッジ共有など業務に関するネタ9選
・社内表彰やイベントレポートなどに関するネタ11選
・従業員や部署、支店や拠点を紹介するネタ14選
・従業員のパーソナリティを掘り下げて紹介するネタ11選
・座談会やインタビューに関するネタ12選
・息抜きとして楽しめるカジュアルなネタ18選
⚫︎Web社内報の上手なネタの探し方
1:世間のトレンドをリサーチ・参考にする
2:アンケート機能を有効に使う
3:過去の人気記事の傾向を把握しておく
⚫︎まとめ
Web社内報の目的について
社内報とは、企業の理念や経営陣の想いを従業員に伝えたり、情報の発信や共有を行いながらコミュニケーションをはかるための1つの手段として、多くの企業で取り入れられています。
これまでは紙の社内報が主流でしたが、近年ではいつでも・どこでもデバイスがあれば閲覧できるWeb社内報や、アプリに対応したWeb社内報も増えています。
社内報の目的や役割については紙であれ、Webであれ、アプリであれ、社内報としての目的や役割は同じです。
社内報の大きな目的の1つとして「従業員が安心して働ける環境づくり」があります。
安心して働ける環境とは「心理的安全性」と深い関係があり、誰もが安心して行動ができたり発言ができる職場環境のことを指します。
こうした環境を作るためには、従業員同士のコミュニケーションはもちろん、経営陣を含む全員が同じ理念を共有し協力し合えるよう双方向のコミュニケーションが欠かせません。
企業内におけるインナーコミュニケーションを活性化するために社内広報を担うのが社内報です。
読まれるコンテンツを作るチェックポイントとは?
紙の社内報でもWeb社内報でも、最も大切なことは「社員に読んでもらう」ことです。
読んでもらえなければ意味をなさないものとなってしまいます。
そのためには、まず読者である従業員を飽きさせないことがポイントです。
数ヶ月に一度しか更新しないWebページより、更新頻度が高いWebページの方が読みたくなるのと同様に、Web社内報でも飽きさせないように情報を配信することが大切です。
コンテンツのネタを充実させることが不可欠ですが、せっかく用意したコンテンツも、切り口や書き方によっては読んでもらえない記事になってしまいます。
Web社内報でコンテンツを企画する際は、次のようなポイントを意識して考案してみましょう。
- ターゲットのニーズにあった内容・文調になっているか?
- (読者である従業員が)自分ごととして感じられる見せ方ができているか?
- いつも同じようなテーマになっていないか?
- 登場する従業員が一部の人に偏っていないか?
- 気軽に読める記事やテーマも用意できているか?
定番のテーマはもちろん、以前に企画したテーマでもこうしたポイントを押さえた記事にブラッシュアップすることで、読者から良い反応を得られる可能性があります。
コンテンツに登場してもらう従業員はついつい声をかけやすい人に頼ってしまいがちですが、偏りを無くしてみるだけで新鮮な記事として読んでもらえそうです。
ターゲットである従業員のニーズを把握するためにも客観的な視点を持つことを意識すると良いでしょう。
そしてコンテンツづくりの大切なポイントは、社内報の目的の1つである「社員が安心して働ける環境づくりを目的としている」ことを忘れないことです。
ネタ切れやマンネリに悩むことがあっても、だからと言って目的に合わない記事を発信しても社内報の意味が無くなることを忘れないでおきましょう。
Web社内報のコンテンツネタ~テーマ別100選
Web社内報を読んでもらうためには、読みたくなるコンテンツが欠かせません。
そのためにはネタを探して、ストックしておくことが必要です。
Web社内報のコンテンツ企画のアイデア出しに使えるネタ100選を、8つの切り口からご紹介します。
経営陣からのメッセージなど理念浸透を促すネタ10選
Web社内報のコンテンツとして欠かせないものといえば「トップメッセージ」です。
社長をはじめ経営陣の想いやメッセージを伝えることで、従業員の士気が高まりモチベーション向上につながります。
企業が掲げる理念浸透を促すコンテンツとして、最近ではWeb社内報に動画メッセージを取り入れる企業も増えています。
1:トップメッセージ
2:事業・業務紹介
3:プロジェクトストーリー
4:社長の経営理念インタビュー
5:役員インタビュー
6:社員インタビュー
7:CSRの報告や取り組みに関するレポート
8:社長が選ぶ「業界10大ニュース」
9:社長メッセージの動画配信
10:社長ブログ
社内制度や告知など会社情報に関するネタ17選
従業員が会社について知らないことを極力なくすことが「安心して働ける環境づくり」につながります。
修正や改訂など記事の編集がしやすいWeb社内報では、社内規則を掲載したり周知しておきたい情報が集まる場所として有効に活用することができます。
10:社内制度の特集
11:新役職者の運営指針発表
12:企業活動報告(社会活動・環境活動)
13:各事業部の最新業務動向
14:新製品・新サービス案内
15:人事情報(異動・昇格・転勤・着任・退職など)
16:総務情報(年末調整等、各種届出の提出期限など)
17:健康情報(健康診断・各種予防接種等の情報など)
18:社内行事案内(歓迎会・送別会・社内旅行など)
19:募集案内(企画コンペ・社内公募・FA制度など)
20:事業計画・業界動向などの報告企画
21:新年度の事業計画
22:メディア掲載&プレスリリースのお知らせ
23:コロナ感染対策に関するお知らせ(出社制限や時差出勤など)
24:SNS更新&シェアのお知らせ
25:全社会議の開催連絡やアジェンダ共有
26:福利厚生について
スキルアップやナレッジ共有など業務に関するネタ9選
Web社内報を読むことに価値があると感じてもらえるようになれば、読者を惹きつけることができます。
読んでためになる知識やナレッジの共有などをシェアする場所としてもWeb社内報を積極的に活用していきましょう。
27: 自社の関連業界動向やニュース紹介
28: 最新の業界課題特集
29: 社内・業界で必須の最新業務知識講座
30: スキルアップ研修・セミナー・講演情報
31: ビジネスマナー塾
32: 間違えやすい敬語講座
33: ビジネス常識クイズ
34: 業務改善や効率化に役立つTips大全集
35: 成功事例の紹介
社内表彰やイベントレポートなどに関するネタ11選
従業員のモチベーションアップに大きな影響を与えるのが社内の表彰制度です。
「今月のMVP」など、独自でユニークな社内表彰を取り入れている企業も多いと思いますが、Web社内報に掲載することで「自分も頑張ろう!」と周りに良い刺激を与えたり、部内の士気を高めてくれる効果も期待できます。
また受賞報告や社内イベント、社外活動などもレポートとして記録に残してアーカイブしておくことで社歴の代わりにもなります。
36:永年勤続表彰 · 定年退職表彰など
37:「今月のMVP」など社内表彰制度の受賞者インタビュー
38:社内イベント紹介
39:社内サークルのイベント情報
40:(オンライン含む)社員総会や納会レポート
41:社員旅行の報告レポート
42:お花見報告レポート
43:内定式や入社式の案内・紹介レポート
44:展示会・発表会の出展やカンファレンス登壇などのレポート
45:ボランティア活動や地域活動の実施レポート
46:授賞式や認定式などのレポート
従業員や部署、支店や拠点を紹介するネタ14選
社員紹介ネタはもはやWeb社内報に欠かせないコンテンツです。
一人ひとりにフォーカスした紹介はもちろん、グループ企業や海外を含む複数の拠点を持つ企業であれば、普段はなかなか知ることができない他の拠点を知る機会にもなります。
企業内のグループシナジーを高めるためには、Web社内報で是非とも用意しておきたいコンテンツです。
47:新入社員紹介
48:新任となる役員や管理職の紹介
49:役職者の紹介(部長・課長・係長・主任など)
50:内定社員紹介
51:入社同期組紹介
52:支社・拠点紹介
53:工場・拠点・店舗紹介
54:注目部署紹介
55:他部署紹介
56:今月の社員誕生日紹介
57:今月のおめでた(結婚・出産)
58:今月のお悔やみ(訃報)
59:注目社員の1日密着レポート
60:注目部署の1日密着レポート
従業員のパーソナリティを掘り下げて紹介するネタ11選
上記の社員紹介ネタ14選と並行して、もう少し従業員一人ひとりを掘り下げて紹介するコンテンツもおすすめです。
趣味や好きなものの話など、従業員の間で共通点が見つかりそうな話題は会話のきっかけにもなり、コミュニケーションの活性化が期待できます。
最近では、感謝の気持ちを伝え合ったりメッセージを送り合う企画も人気で、気持ちよく仕事ができる環境づくりに役立ちます。
61:私の趣味紹介
62:従業員の家族・ペット紹介
63:私の座右の銘・好きな言葉
64:愛読書紹介・最近読んだ本紹介
65:「私の子供時代」「私の学生時代」紹介
66:What's in my bag?(私物公開)
67:私のオフの過ごしかた
68:従業員の「あげます・ください」フリマ企画
69:従業員の地元自慢コンテンツ
70:推しメン紹介(部署・店舗から推薦する自慢のメンバー紹介)
71:あなたへの感謝状(ありがとうを伝えるメッセージ企画)
座談会やインタビューに関するネタ12選
Web社内報で定番のコンテンツと言えば座談会やインタビューに関する企画です。
普段はあまり話す機会がない人たちを繋げたり、知っているようで知らない他部署の話を知ることで、共に働くメンバーのことをより理解するきっかけになります。
座談会として経営陣や上司と話せる機会にもできたり、インタビューから仕事の悩みに関するヒントがもらえるような記事にできると良いでしょう。
座談会やインタビューは、コロナ禍でもオンラインで実施できることも企画として定番化しやすいメリットがあります。
72:従業員、新入社員インタビュー
73:同期社員対談
74:異部署交流座談会
75:同役職座談会(部長・課長・係長・主任など)
76:マネージャーが語る「私の新人時代」
77:内定者紹介インタビュー・対談
78:お客様や取引先へのインタビュー・対談
79:次世代リーダー×役員対談
80:社長や役員の新人時代を振り返るインタビュー
81:「私のイチオシ・好きなものを語る」座談会
82:同志による座談会(パパママ会、共通の趣味や特技のある人同士での対談)
83:育児休暇復職ドキュメント
息抜きとして楽しめるカジュアルなネタ17選
休憩時間などに息抜きとして読んでもらえそうな、カジュアルで楽しめるコンテンツも用意しておきましょう。
Web社内報にコメント機能をはじめとした各種リアクション機能を搭載することで読者の声が拾いやすくなるメリットがあります。
アンケート機能も合わせて用意しておくと、従業員巻き込み型の企画の幅が広がります。
また、Web社内報の場合は紹介するモノ・コトにリンクを付けられるので、実際に触れながら記事を読んでもらえるしかけ作りもできます。
84:社内のおしゃれ社員スナップ特集
85:季節のレジャー情報(GW・夏休み観光情報)
86:教えて!あなたの●●(好きなもの、ベストバイ、悩み改善方法など)
87:教えて!あなたの●●自慢(ペット自慢、特技、得意料理など)
88:私のストレス解消・リフレッシュ方法
89:私のスポーツ・健康法紹介
90:人気のお昼ごはん処
91:みんなの手作りお弁当スナップ
92:社員食堂スタッフの声・新メニュー紹介
93:テレワークの工夫術、成功例
94:テレワークのズボラ昼メニューレシピ紹介
95:みんなの「おうち時間」紹介
96:人気のカフェTOP10(以下、アンケートをもとにしたランキング企画)
97:社食メニュー人気 TOP10
98:人気ランチ TOP10
99:人気のコンビニスイーツ TOP10
100:社員の出身地 TOP10
Web社内報のネタの探し方ヒント
ここまで100選のコンテンツネタを紹介しましたが、それでもWeb社内報のネタ探しの悩みは尽きることがないと思います。
ここで最後に、ネタの探し方について、3つのヒントをまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
- 世間のトレンドをリサーチ・参考にする
Web社内報のメリットでもある速報性を活かすには、時事ネタをはじめとしたトレンドを押さえたコンテンツを用意しておくことも効果的です。
テレビやニュース、雑誌やSNSなどでは、常に新しい話題が生まれています。
「いま世の中では何が話題になっているのか?」を、各メディアでチェックし、その中から自社に関連しそうなものや興味をひかれた話題をピックアップしていきましょう。
ピックアップした話題がそのままで使えるか、どの切り口でアレンジすれば読者の興味を引けるかを検討してみると、それだけでネタが1つ生まれてくると思います。 - アンケート機能を有効に使う
ネタが浮かばない時や迷った時は、Web社内報ならではのアンケート機能を有効に使ってみましょう。
読みたい企画・やってほしい企画を読者である従業員に募集してしまうのも1つのヒントになります。ただのフリー回答で「企画を募集します」と質問を投げかけるよりも、次の中からどれが読みたいか?を選択してもらったり、最近面白かったニュースを教えてください!など、回答しやすいアンケートに工夫することがポイントです。
アイデアを募集することでコミュニケーションが生まれ、そのアイデアや意見が反映することで従業員のモチベーションも上がり、結果として、熱烈ファン的な読者を獲得できる効果も期待できます。 - 過去の人気記事の傾向を把握しておく
Web社内報ではアクセス解析などを利用してPV数を把握できるメリットがあります。過去にどんな記事がよく読まれたのかを把握することで、自社のWeb社内報における人気コンテンツの傾向を掴むことにつながるでしょう。
人気が高い記事をピックアップし、どこが人気だったのか?を分析してみると「写真が多い記事が人気」「インタビューが読まれている」「ランキング企画のコメントが多い」など、自社の傾向が見えてくると思います。
そこからコンテンツをブラッシュアップして次のネタとして展開していくと、その企画もまた好反応を得られる可能性が高まります。
まとめ
Web社内報のネタ切れ問題は悩ましいものですが、一度は掲載したコンテンツも切り口を変えてみることで、再び新しいコンテンツとして流用できることがあります。
例えば「今年一年でやりたいこと」という記事が人気になったとき、今度は一年後に「有言実行できた?2022年を振り返る」といった具合に、その成果を発表する企画を立ててみるなどです。
ゼロからコンテンツ企画を考えることはなかなか労力が要りますが、こうした展開ならばアイデアを出しやすくなるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、Web社内報は読まれることに意味があります。
Webならではの機能を上手に取り入れながら、読者である従業員が更新を楽しみにするようなコンテンツを企画してみてください。そして、Web社内報を通じて、従業員が安心して働ける環境づくりを目指していきましょう。
SOLANOWAでは、レイアウト用のテンプレートやアンケート機能をご用意していますので、誰でもかんたんに記事作成〜更新が可能です。
いいねボタンやタグ検索機能をはじめ、読者も使いやすいように整えました。
アプリにも対応していますので、PCを持たない従業員でもスマートフォンやタブレットからWeb社内報を読むことができます。
また、SOLANOWAでは、別途Web社内報コンテンツの企画立案から制作の支援まで承っています。
紙の社内報とWeb社内報を併用していきたい、従業員が増減してもコストをかけずに運用したい、コンテンツの作り方がわからない、などお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。