五月病対策!4つの企業事例とメンタルヘルスケア対策8選

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5月は、新しい環境に慣れる頃合いであり、同時にストレスがピークに達することから「五月病」と呼ばれる症状が出やすくなります。
そのため、5月は離職率が上昇する時期でもあると言われます。
特に新入社員は、学生から社会人になるという大きな変化を経験するため、五月病や、近年増加している六月病にかかるリスクが高まります。
五月病や六月病は、新入社員に限らず、多くのビジネスパーソンが直面する現代社会の課題です。

そこで今回は、五月病の原因や職場にもたらす影響、企業ができる対策からセルフケアのサポートに成功している企業の事例などをまとめました。

目次

●五月病とは?
●五月病はなぜ起こるのか
 ・環境変化によるストレス
 ・想像と現実のギャップ
 ・環境の変化に対応できない
 ・新しい職場になじめない
 ・期待とプレッシャー
 ・ゴールデンウィークの影響
●五月病の主な症状
●五月病の症状が出やすい傾向がある人の特徴
 ・真面目で責任感が強い人
 ・完璧主義者で理想が高い人
 ・内向的な人
 ・ネガティブに考える人
 ・変化に敏感な人
●五月病が職場にもたらす影響
 ・社内の人間関係が悪化する
 ・業務効率が低下し業績悪化につながる
 ・離職率上昇
 ・潜在化した労働問題を見逃してしまう
 ・うつ病を発症する可能性があり安全配慮義務や職場環境配慮義務を怠ったと見なされる
●企業ができる五月病のメンタルヘルスケア対策8選
 1:積極的に声をかける
 2:社内の制度を整える
 3:悩み相談の窓口を設置する
 4:ストレス原因の特定
 5:福利厚生の充実
 6:コミュニケーションの促進
 7:健康経営に関する研修の実施
 8:セルフケアできるサポートの導入
●「セルフケア」のサポートがある4つの企業事例
 1:LINE株式会社
 2:パナソニックインダストリー株式会社
 3:西川株式会社
 4:株式会社ジークレスト
●個人でできる五月病のセルフケア術
●まとめ

五月病とは?

    五月病とは、何か大きな環境の変化が起こった際に、新しい環境への適応が難しくなり、体調不良やモチベーションの低下など心身の不調が現れる状態を指します。
    たとえば、4月に入社した新入社員がゴールデンウィーク明けにこのような症状を経験することが多く、それが五月病と呼ばれます。
    しかし、五月病は新入社員に限らず、配置転換や転勤、転職などの環境変化でも同様の問題が生じることがあります。
    また、五月病は、正式な病名ではありませんが、適応障害やうつ病などの診断につながる場合もあります。

    ヘルスケアテクノロジーズ株式会社が2023年3月に実施した「五月病に関する意識調査」によれば、五月病になったことがあると自覚する人は5割以上で、自覚がない人も含め、全体の6割以上が五月病を深刻な病気だと考えていることが明らかになったという結果が出ています。

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    五月病はなぜ起こるのか

    五月病はなぜ起こるのでしょうか。
    五月病の原因は、新しい環境への適応に伴うストレスや不安、期待やプレッシャーへの対処など、複合的な要因によって引き起こされます。
    主な要因として、次のようなものが考えられます。

    ・環境変化によるストレス

    月に新生活をスタートさせた人にとって、五月病は大きな試練となる可能性があります。
    入学、就職、転勤など、環境が大きく変化することで、心身に大きなストレスがかかります。
    新しい環境への適応には時間がかかり、人間関係の構築、業務内容の習得、生活リズムの変化など、様々な課題に直面することになります。
    こうしたストレスが蓄積されると、五月病の症状が現れやすくなります。

    ・想像と現実のギャップ

    新生活への期待と、実際に直面する現実のギャップも、五月病の一因となります。
    入学や就職前に抱いていた理想と、現実の生活が大きく異なることに直面すると、無気力感や失望感に陥ってしまうことがあります。
    特に、人間関係の悩みや仕事内容への不満は、五月病の症状を悪化させる可能性があります。

    ・環境の変化に対応できない

    新しい環境への適応には、個人差があります。周囲の人間関係や仕事内容、生活リズムなど、様々な変化に柔軟に対応できる人もいれば、そうでない人もいます。
    特に、真面目で責任感の強い人は、周囲の期待に応えようと頑張りすぎて、心身を消耗してしまうことがあります。
    また、変化を好まない人や、新しい環境に慣れるのが苦手な人は、五月病になりやすい傾向があります。

    ・新しい職場になじめない

    新しい職場では、人間関係や業務内容が大きく異なるため、前の職場のようにスムーズに仕事を進めることができない場合があります。
    上司や同僚とのコミュニケーション不足、仕事内容への理解不足、職場環境への不満などが、五月病の症状を引き起こす可能性があります。
    特に、周囲とのコミュニケーションが苦手な人や、一人で黙々と作業することが多い職種の場合、孤立感や疎外感を抱きやすく、五月病になりやすい傾向があります。

    ・期待とプレッシャー

    周囲からの期待やプレッシャーも、五月病の要因となります。
    学生であれば、学業成績や進路選択に関するプレッシャー、社会人であれば、仕事での成果や責任に対するプレッシャーなどが挙げられます。

    うしたプレッシャーは、本来持っている能力を発揮できなくなったり、ミスを犯しやすくなったりするなど、心身に悪影響を及ぼします。
    また、自分自身で高い目標を掲げすぎてしまうことも、プレッシャーの原因となります。

    ・ゴールデンウィークの影響

    ゴールデンウィーク明けの生活リズムの変化も、五月病の一因と考えられています。

    ゴールデンウィークは、心身をリフレッシュする貴重な機会です。
しかし、長期休暇明けの職場復帰は、心身に大きな負担をかけることがあります。

    長い休み明けの仕事への切り替えが難しかったり、休み中に溜まった疲れが抜けきれていなかったりすることで、五月病の症状が悪化してしまうこともあります。
    また、ゴールデンウィーク中の充実した時間を過ごした反動で、五月病の症状が悪化するケースもあります。

    五月病の主な症状

    五月病の主な症状は以下の通りですが、個人差が大きく、軽度なものから重度なものまで様々です。
    一般的には以下のような心身の不調が見られます。

    ・心身の倦怠感: 疲れやだるさが抜けず、何もやる気が起きない
    ・ストレスやイライラ: 些細なことでイライラしたり、集中力が続かなかったりする
    ・モチベーション低下: 仕事や勉強への意欲が減退し、目標達成が困難に感じる
    ・睡眠障害: 寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めたり、朝起きられないなどの症状
    ・身体的な不調: 頭痛、肩こり、胃腸障害など、様々な体調不良が現れる

    五月病は病気ではありませんが、放置するとうつ病や適応障害などの精神疾患に発展する可能性があり、メンタルヘルスケアにおいて早めの対策が必要です。
    また、これらの症状が仕事においてもさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

    五月病の症状が出やすい傾向がある人の特徴

    五月病は、誰でもかかる可能性がありますが、以下のような特徴を持つ人は、よりかかりやすい傾向があります。

    ・真面目で責任感が強い人

    真面目で責任感が強い人は、周囲の期待に応えようとプレッシャーを感じやすく、心身を消耗してしまうことがあります。
    また、自分のミスを過度に責めたり、周囲と比較して落ち込んだりしてしまうことも、五月病の原因となります。

    ・完璧主義者で理想が高い人

    完璧主義者で理想が高い人は、自分自身に厳しい目標を設定し、常に完璧を求めてしまう傾向があります。
    しかし、現実には完璧なことはなく、目標を達成できない自分に失望したり、無力感を感じたりしてしまうことがあります。
    こうした心の葛藤が、五月病の症状を引き起こす可能性があります。

    ・内向的な人

    内向的な人は、人と接することが苦手で、一人で過ごすことを好む傾向があります。
    そのため、周囲の人とのコミュニケーション不足や、孤独感を感じやすくなり、五月病になりやすいと言われています。

    ・ネガティブに考える人

    物事をネガティブに考えやすい人は、常に悪いことを想像してしまい、不安や焦燥感を感じやすくなります。
    また、小さな失敗を大きく捉えて落ち込んだり、自分自身を否定したりしてしまうことも、五月病の原因となります。

    ・変化に敏感な人

    変化に敏感な人は、新しい環境や状況に適応するのが苦手で、不安や緊張を感じやすくなります。
    そのため、五月病のような環境変化によるストレスに弱く、症状が出やすい傾向があります。

    五月病が職場にもたらす影響

    五月病は、単なる個人の問題にとどまらず、職場全体にも影響を及ぼします。
    先ほどのヘルスケアテクノロジーズ株式会社の調査でも、五月病になったことがあると自覚する人に対して、五月病が原因で仕事を休んだことはあるか?と聞いたところ、46.8%があると回答しています。
    また、五月病が原因による休職・退職経験の有無についても聞いたところ、休職に関しては31.4%が、退職に関しては28.6%があると回答しています。

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    調査結果から、五月病の自覚があった人のうち、約3割が休職や退職に至っていたことが判明し、五月病が及ぼす影響の大きさを裏付けています。
    五月病は、職場にとってもさまざまな影響を及ぼすと言われていますが、具体的には次のような影響が生じます。

    ・社内の人間関係が悪化する

    五月病の影響を受けた従業員は、無気力、イライラ、集中力低下などの症状が現れ、周囲とのコミュニケーションが円滑に図れなくなります。
    些細なことでミスをしたり、感情的になったりして、同僚との摩擦が生じやすくなります。
    また、欠勤や早退が多くなると、チーム全体の業務に支障をきたし、不信感やストレスを招き、職場全体の士気を低下させてしまいます。

    ・業務効率が低下し業績悪化につながる

    五月病の影響を受けた従業員は、集中力が低下し、ミスが増えたり、作業スピードが遅くなったりすることで、業務全体の停滞を招きます。
    特に、チームワークが重要となるプロジェクトにおいては、五月病の影響が顕著に表れ、納期遅延や品質低下などの問題を引き起こす可能性があります。

    ・離職率上昇

    五月病が深刻化し、長期化する場合は、離職へとつながる可能性があります。
    五月病による体調不良やストレスは、仕事への意欲低下やモチベーション喪失を引き起こし、転職を考えるきっかけとなります。
    特に、新入社員や若手社員の場合、五月病の影響を受けやすく、離職率が高くなる傾向があります。

    ・潜在化した労働問題を見逃してしまう

    五月病は、長時間労働や人間関係の悩みなど、職場環境に潜む潜在的な労働問題を浮き彫りにするシグナルとなる場合があります。
    五月病の影響を受けた従業員が無気力に陥ると、上司や同僚とのコミュニケーションが減少します。
    そのため、職場の労働問題に関する情報が入ってこなくなり、問題を見逃すことがあります。

    しかし、五月病対策を怠り、社員の心身の不調を放置してしまうと、これらの問題を見逃し、より深刻な事態を招いてしまう可能性があります。

    ・うつ病を発症する可能性があり安全配慮義務や職場環境配慮義務を怠ったと見なされる

    五月病が長引くと、うつ病などの精神疾患を発症する可能性があります。
    労働基準法に基づき、企業は労働者の安全と健康を守るために必要な措置を講じる義務を負っています(安全配慮義務)。
    また、労働者に対して、健康的な職場環境を提供する義務も負っています(職場環境配慮義務)。
    
五月病が原因で従業員がうつ病などの精神疾患を発症した場合、企業が十分な対策を講じていなかったと判断されれば、安全配慮義務・職場環境配慮義務違反として、責任を問われる可能性があります。

    企業ができる五月病のメンタルヘルスケア対策8選

    五月病は単なる個人の問題ではなく、企業にとっても深刻な影響を与える可能性がありますが、実際の企業では、積極的な五月病対策がほとんど行われていないという実態があります。

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    先ほどのヘルスケアテクノロジーズ株式会社の調査でも、五月病への対策を実施していると回答した人はわずか22.1%に過ぎず、企業全体としてはほとんど取り組んでいないという結果が出ています。
    五月病は、様々なリスクを招きかねないため、企業は積極的に五月病対策に取り組むことが重要です。
    ここでは、五月病やメンタルヘルスの改善に向けて、職場で取り組める具体的な対策を8つまとめていきます。

    1:積極的に声をかける

    五月病の初期症状は、本人も気づきにくい場合が多く、周囲からの声かけが重要です。
    上司や同僚は、定期的に個別に面談を行い、業務内容や体調だけでなく、精神的な悩みやストレスを抱えていないか気にかけてあげましょう。
    雑談や世間話を通して、さりげなく声をかけることも有効です。
    心の距離を縮め、困っている社員を見逃さないことで、早期発見・早期対応につなげることができます。

    2:社内の制度を整える

    長時間労働や残業の削減、休暇の取得促進、フレックスタイム制度の導入など、社員が無理なく働ける環境を整えることが重要です。

    また、育児・介護休暇制度や各種休暇制度を充実させ、ワークライフバランスを支援することも有効です。
    制度を整備することで、社員の心身の健康を守り、五月病の予防に繋がります。

    3:悩み相談の窓口を設置する

    五月病をはじめ、仕事や人間関係に関する悩みを抱える社員は少なくありません。
    そのような社員が気軽に相談できる窓口を設置することで、早期の解決に繋げることができます。
    相談窓口は、産業医や人事部、外部の専門機関などを活用し、社員が利用しやすい環境を整えることが重要です。
    また、相談内容の秘密厳守を徹底し、安心して相談できる体制を築きましょう。

    4:ストレス原因の特定

    五月病の根本的な解決には、個々の社員が抱えるストレス原因を特定することが重要です。
    そのため、定期的なアンケート調査や面談などを実施し、ストレス要因を洗い出しましょう。
    具体的なストレス要因としては、長時間の労働、人間関係の悩み、仕事のプレッシャー、職場の環境などがあります。
    ストレス原因を特定することで、個々の社員に合わせた対策を講じることができます。

    5:福利厚生の充実

    社員が心身ともにリフレッシュできるよう、充実した福利厚生制度を整備しましょう。
    具体的には、スポーツジムやヨガ教室などの割引制度、健康診断や人間ドックの実施、休暇村などの保養施設の利用促進などがあります。
    また、近年では、ストレス解消効果のあるカウンセリングやセラピーなどのサービスを取り入れる企業も増えています。

    6:コミュニケーションの促進

    コミュニケーションの機会を増やし、チームワークの向上や相互理解を深めることで、社員同士の絆を強め、孤独感や孤立感を解消することができます。
    具体的には、社内イベントや懇親会などの開催、チームワーク研修の実施、コミュニケーションスキルの向上研修の実施などがあります。
    また、部署を超えた交流を促進する制度を導入するのも有効です。

    7:健康経営に関する研修の実施

    五月病を含むメンタルヘルス問題への理解を深めるため、企業は社員向けに健康経営に関する研修を実施することが有効です。
    研修では、五月病の症状や原因、予防方法などを学ぶことができます。また、ストレスマネジメントやコミュニケーションスキルなどの研修も効果的です。

    8:セルフケアできるサポートの導入

    近年では、社員が自分自身で心身の健康を管理できるよう、セルフケアに関するサポートを提供する企業も増えています。
    具体的には、ストレスマネジメント研修の実施、健康増進に関する情報提供、運動習慣のサポート、睡眠改善のためのアドバイスなどがあります。
    また、マインドフルネスやヨガなどのリラクゼーションプログラムを取り入れるのも有効です。

    「セルフケア」のサポートがある4つの企業事例

    メンタルヘルスは、仕事上でのパフォーマンスにも大きく影響するため、近年では「セルフケア」を福利厚生の一環として取り入る企業が増えています。
    ここでは、セルフケアのサポートがある企業の事例をご紹介します。

    ・LINEヤフー株式会社

    LINEヤフー株式会社では、健康促進とリフレッシュを目的に、オフィス内にマッサージルームを設置しています。
専任のマッサージ師が常駐し、40分500円でマッサージを受けることができ、利用料は日本盲導犬協会に寄付されています。
    また、オフィス内で朝食を無料で提供しています。様々な具材のおにぎりやパン、低価格でコーヒーやスムージーも提供されており、朝食をとって一日をスタートするための環境が整っています。

    ・パナソニックインダストリー株式会社

    パナソニックインダストリー株式会社では、有志によるマインドフルネスのサークル活動団体「P-Pause」があります。
    毎日のお昼休みには、約6年間にわたって平日毎日欠かさず、10分間のトレーニングを実施しており、メンバーの心身の健康向上を図っています。
    他にも、パナソニック健康保険組合が開発した「健康パナソニックエクササイズ」を導入し、始業時や業間のリフレッシュ体操として実践を進めています。

    ・西川株式会社

    西川株式会社では、社員の疲労回復と予防、作業効率の向上、ストレス軽減、夜間の主睡眠の質の向上を目的に「ちょっと寝ルーム」を開発し、2019年から社内施設として導入しました。
    このスペースでは、室内全体で仮眠に適した光と音の協調制御を行い、アロマの香りで入眠時のリラクスを促すなど、15〜20分の短時間で効率的にリフレッシュできる快適な仮眠環境を提供しています。
    「ちょっと寝ルーム」を利用することで、日中に短時間の仮眠(昼寝)をとり、仕事のパフォーマンス向上やミスを予防する習慣に取り組んでいます。

    ・株式会社ジークレスト

    株式会社ジークレストでは、様々な作品に触れる機会を作ってインプットすることを目的とした「推しメン休暇」という制度を導入しています。
    定義やルールは緩やかで、「推しメン」として認められるかは上長の判断に委ねられており、休暇は1年に1度、上限5,000円までの活動費も支給されます。
    他にも、「妊活コンシェル」という制度があり、月1回30分の専門家による個別カウンセリングを受けることができます。女性社員だけでなく、男性社員がパートナーと一緒に相談することも可能です。

    個人でできる五月病のセルフケア術

    五月病による心身の不調を放置すると悪化する可能性もあるため、早めの対処が重要です。
    最後に、個人でできる五月病の症状を改善し、心身の健康を維持するための効果的なセルフケア術をまとめていきます。

    1. 運動する
      運動は、ストレス解消やリフレッシュ効果が期待できます。
      適度な運動は、脳内物質であるエンドルフィンを分泌し、気分を明るく、前向きにしてくれます。
      また、運動習慣は、規則正しい生活リズムを整えるのにも役立ちます。
      ウォーキング、ジョギング、水泳、ヨガなど、自分の体力や好みに合った運動を選び、無理せず継続することをおすすめします。

    2. 栄養バランスの取れた食事を意識する
      食事は、心身の健康を維持するために欠かせません。
      栄養バランスの取れた食事を心がけ、ビタミン、ミネラル、食物繊維などをしっかり摂取することで、免疫力を高め、疲労回復を促進することができます。
      野菜、果物、魚、肉、卵、乳製品などをバランス良く摂取し、できるだけインスタント食品や加工食品は控えると良いでしょう。

    3. 趣味に打ち込む
      趣味に没頭することで、日々のストレスから解放され、リフレッシュすることができます。
      好きなことに集中することで、気分転換になり、前向きな気持ちを取り戻しやすくなります。
      音楽鑑賞、読書、映画鑑賞、スポーツなど、自分が熱中できる趣味を見つけて、積極的に楽しみましょう。

    4. 良質な睡眠を取る
      睡眠不足は、ストレスの原因となり、五月病の症状を悪化させる可能性があります。
      質の高い睡眠をしっかりと取ることで、心身のリフレッシュを図ることができます。
      具体的には、毎日同じ時間に寝起きし、7時間~8時間の睡眠時間を確保することが大切です。
      また、寝る前のスマホやパソコンの使用は控え、寝る前の入浴や読書など、リラックスできる習慣を身につけることも効果的です。

    5. 悩みを抱え込まない
      一人で抱え込まずに、周囲の人に悩みを打ち明けることで、気持ちが楽になることがあります。
      家族や友人、上司、カウンセラーなど、信頼できる人に話を聞いてもらうことで、新たな視点を得たり、解決策を見つけたりすることができる可能性があります。
      一人で解決しようとせず、周囲の力を借りることも大切です。

    まとめ

    五月病は、新年度が始まり、新しい環境に慣れる頃(主に5月頃)に、気分の落ち込みや無気力、やる気が出ないなどの症状が現れることを指します。

    正式な医学用語ではなく、一般的に使われている呼称です。
    五月病は、学生や新入社員に多く見られますが、誰でもなる可能性があります。
    
五月病を防ぐためには、早めに気づいて対処することと、心地よい環境を整えることが大切です。

    多くの場合、環境の変化によるストレスが原因となって発症します。
そのため、入社直後からコミュニケーションを大切にし、相談しやすい雰囲気を醸成することが重要です。

    また、メンタルヘルスの不調は新入社員だけでなく全従業員に影響する可能性もあります。
    企業の生産性にも大きな影響を与えるため、企業は心のケアにも注力する必要があると言えるでしょう。
    リラックスできる環境を整備し、積極的な対策を取ることで、社員の健康を守ると同時に離職率の低下や従業員の定着率の向上にもつながります。
    ぜひこの機会に、従業員のメンタルヘルスやセルフケアに対する対策を強化していきましょう。

    マーケティング部 ディレクター 村上恵美

    筆者:マーケティング部 ディレクター 村上恵美

    音楽配信サイトのプロモーションチームに配属。ECサイト運営をしながら、主にアーティストのキャッチコピーなどライティング業務にも従事。2021年 「"はたらき"から、笑顔を」という会社のビジョンを熱く語る上司に魅了されスカイアークへ入社。マーケティング本部へ配属し、自社プロダクト「SOLANOWA」のシェア拡大、およびメディア「BlueNote™」の認知拡大に向けたコンテンツ強化を中心に、プロモーション業務全般のディレクションを担当。

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