社内ブログで組織を活性化!成功事例や効果的な運用のコツを解説

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働きかたが多様化し、企業におけるコミュニケーションが改めて見直されています。
企業の成長と成功には、企業理念の浸透や円滑な情報共有とコミュニケーションが欠かせません。

そこで取り入れてみたいのが「社内ブログ」です。
日々の出来事や、業界のニュース、ちょっとした豆知識などを公開し、全従業員で情報を共有したり、社内の雰囲気を盛り上げたり、さまざまな目的で活用されています。
最近では、トップが自らの言葉で発信する「社長ブログ」などを始める企業も増えています。
社内ブログは、使い方次第で、企業に多くのメリットをもたらすことが期待されています。

そこで今回は、社内ブログの運用で得られるメリットや、運用のコツ、実際に運用している企業の成功事例などをまとめました。

社内ブログとは

社内ブログとは、企業や組織の社員のみが閲覧できるブログのことです。
一般的なブログとは異なり、自社の従業員のみが閲覧できるように公開されており、不特定多数のユーザーに公開されることはありません。
また、社内ネットワークのみで公開されるため、「イントラブログ」とも呼ばれます。
最近では、Web社内報を導入して、社内ブログを運用する企業が増えています。

社内ブログを運用する目的 

企業がブログを運営する目的は、一般的には、その企業が提供する商品や企業の宣伝、プロモーションが多いですが、社内ブログはこのような目的で運用されているものとは異なります。
社内ブログは、従業員同士のコミュニケーションの活性化やモチベーションの向上、経営理念の浸透などを目的としています。

例えば、イントラをはじめとした情報共有ツールや社内掲示板では業務連絡が中心になりますが、社内ブログでは「社長や経営陣の趣味や日常」「会社近くでおすすめのランチ」など、テーマに縛られず自由に発信できるため、読む側も気軽に楽しめます。
また、いいね機能やコメント機能を併用することで、読むだけでなく感想や意見を交わすこともできるので、一方向の情報発信ではなく双方向のコミュニケーションのきっかけと活性化も期待できます。

社内ブログを運用することで得られる4つの効果

社内におけるコミュニケーション手段は、社内ブログ以外にもチャットツールやメールなどさまざまなものがありますが、社内ブログを運用することで得られる主な効果として、以下のwつが挙げられます。

・社内コミュニケーションの活性化

社内ブログは、社内コミュニケーションの活性化にも効果的です。
従来の社内広報や社内掲示板では、情報発信は一方通行で、従業員の反応が見えませんでした。しかし、社内ブログであれば、投稿記事に対して従業員がコメントを書き込めるため、双方向のコミュニケーションが可能になります。
また、社内ブログは、業務上の接点が少ない部署同士・拠点同士のコミュニケーションを活性化させるこうかも期待できます。
会議や研修などで管理職同士は顔を合わせる機会がありますが、現場の従業員同士はなかなか接点が持てません。
また、新卒入社では同期がいますが、中途入社の場合は社内の人間関係が閉鎖的になりやすい傾向があります。
社内ブログでは、こうした部署や拠点の垣根を越えて、さまざまな社員の声や活躍を発信することができるため、普段関わりのない人たちのことを知り、交流を深めるきっかけになります。

・経営理念やビジョンの浸透

社内ブログは、経営理念やビジョンを、従業員一人ひとりにわかりやすく伝えるのに適したツールです。
経営理念やビジョンを浸透させることは、企業の成長や発展のために欠かせない取り組みです。
理念やビジョンを浸透させることで、社員は企業の目指す方向性や、自分の仕事の意味を理解し、共感することができます。
理念やビジョンの浸透には、繰り返し情報発信することが重要です。
キックオフミーティングなどの場では、経営層から従業員に対して理念やビジョンが伝えられますが、一度きりの情報発信では、社員の理解や共感を得ることは難しいでしょう。
社内ブログを利用すれば、定期的に理念やビジョンの周知を行うことができます。
理念やビジョンの背景や意義、経営ビジョンの実現に向けた取り組みなどについて、従業員が理解しやすいようにわかりやすく伝えることができます。
また、従業員からの質問やそれに対する返答などを通して、理念やビジョンに対する理解を深めることが期待できます。

・従業員エンゲージメントの向上

社内ブログを活用することで、従業員エンゲージメントの向上が期待できます。
社内ブログで自由に発言や意見交換ができる環境は、従業員の信頼感とエンゲージメントを高める上で、非常に有効です。
自分の意見が経営層にも届き、そのアクションが会社を変えるきっかけになるかもしれないという期待感は、企業に対する信頼感を醸成し、エンゲージメントの向上につながります。
エンゲージメントの高い社員は、会社に貢献したいという意欲が高く、定着率や生産性にも好影響を及ぼします。
このように、社内ブログを活用して従業員の意見を積極的に吸い上げることは、企業にとって非常に大きなメリットがあると言えるでしょう。

・顧客満足度の向上

社内ブログを活用することで、顧客満足度の向上が期待できます。
社内ブログで、お客様の声や業務ノウハウを社内に共有し、現場で得た生の声を本部や各拠点、従業員全員に共有することができます。
社内ブログではリアルタイムで情報が更新されるため、緊急の対応や改善策、トラブルの解決法などを迅速に共有することができます。
お客様に対して迅速かつ適切な対応が可能になり、顧客対応やサービスの質が向上します。
また、社内ブログは業務ノウハウを共有する場としても活用できます。

社員が日々の業務で得たノウハウを社内ブログに投稿することで、他の社員もそれを活用することができ、業務の効率化や品質の向上につながります。
このように、社内ブログを活用することで、顧客対応の質を向上させ、結果として顧客満足度の向上につなげることが期待できます。

社内ブログを成功させるためポイント

社内ブログは、さまざまなメリットや効果が期待できるツールですが、導入の目的が不明確だったり、更新が滞ったりすると、その効果を発揮することができません。
社内ブログを成功させるためには、次のようなポイントを押さえておくことが重要です。

・社内ブログの目的を明確にする

社内ブログを運用する際には、まず目的を明確にすることが重要です。
目的は「社内コミュニケーションを活性化させたい」「理念やビジョンを浸透させたい」「気軽に情報発信できる場を作りたい」など、企業によって異なります。
例えば、経営理念や会社の方針を浸透させるために社内ブログを導入する場合、経営陣が中心となって、社員に向けてブログを更新するのが効果的です。
一方、現場のノウハウやお客様の声を社内に共有するために社内ブログを導入する場合は、現場の社員が中心となって、ボトムアップで社内に向けてブログを更新するのが効果的です。
どのような目的でブログを運用するのかをあらかじめ明確にしておくことで、従業員も有効活用しやすくなるでしょう。

・従業員に意図や背景を伝える

なぜ社内ブログを運用するのか、その目的と意図、背景を伝えることが大切です。
急に「社内ブログを始めます!」と宣言しただけでは、従業員は「なぜわざ今わざ始めるのか?」「現場の負担が増えそう」など、不安や不満を感じてしまう可能性があります。
特に、従業員を巻き込んでブログを更新していきたい場合は、導入前にしっかりと目的やメリットを説明して、理解と納得を得ることが重要です。
例えば、「現場の成果や取り組みをもっとみんなが見えるようにしたい」「経営陣と従業員の距離を縮めて、風通しの良い文化を作りたい」など、社内ブログを始める意図や背景、目的も一緒に従業員に説明し、納得してもらいましょう。

・ツールは使いやすいものを選ぶ

社内ブログのツール選びは、運用の成功を左右する重要なポイントです。
画面が見づらい、入力項目が多すぎるなど、使いにくいツールは、更新や閲覧のハードルを上げてしまいます。
自社のターゲット層に合う、使いやすいツールを選びましょう。
ほとんどの社内ブログ目的の場合、Web社内報ツールで代用できることが可能なため、社内ブログをすぐにはじめたい場合には、Web社内報ツールの導入がおすすめです。
Web社内報ツールを選定する際は操作性はもちろん、コストやセキュリティなどを考慮することが大切です。
また、業務でパソコンを使用しない従業員が多い場合は、スマホで記事の閲覧や更新ができるアプリ対応のツールを選ぶことをおすすめします。

・運用ルールを決める

社内ブログを効果的に運用するためには、運用ルールを定めることが必要です。
具体的には、次のようなルールがマストです。
■更新頻度
 週に1回更新する、隔週で更新するなど、更新頻度を決めておくことで、継続的に更新することができます。
■発信する内容の方向性
 経営理念や会社の方針の浸透、現場の取り組みや成果の共有、社内コミュニケーションの活性化など、発信する内容の方向性を決めることで、コンテンツの統一性を図ることができます。
「気軽に読める内容にしたいのでプライベートや軽い内容もOK」など、どんなブログを目指すかとあわせて、ルールを明文化しておくと良いでしょう。
■NG項目
 誹謗中傷、個人情報の漏洩など、NG項目を決めることで、コンテンツの品質を保つことができます。

・記事テンプレートや更新担当を決める

社内ブログを運用しやすいように、記事テンプレートや更新担当を決めておくことも必要です。
誰が、どのように更新するかを決めておかないと、発信が滞ってしまいがちです。
スムーズに運用するためにも、あらかじめブログ用の記事テンプレートを用意しておくことをおすすめします。
テンプレートを用いてフォーマットをある程度決めておくことで、誰でも記事を書きやすくなるだけでなく、社内ブログにおけるトーンマナーの統一や方向性がブレることを防げます。

・インフルエンサーになれるメンバーをチームに募る

社内ブログの運用を成功させるためには、従業員の参加意欲を高めることが不可欠です。
いざ社内ブログを導入しても、従業員が投稿をするのはハードルが高いものです。
そのため、どこの企業や部門にも存在する、「声の通る」メンバー、つまりインフルエンサーになれるメンバーを仲間に巻き込むのも一つの手段です。
インフルエンサーが率先して投稿やコメントを行うことで、社員が気軽に情報発信できる環境を整えることで、社内ブログに活気が生まれ、他の社員も投稿やコメントを行うようになるでしょう。

・従業員に活用してもらえるように改善していく

社内ブログを効果的に運用するためには、利用状況を把握し、改善していくことが重要です。
そのためには、閲覧数やアクセス状況を確認する、直接意見を募る、社内アンケートをとるなど、誰がどのくらい使っているのか、使われない理由は何なのかを把握する必要があります。
社員の興味や関心に合わせたコンテンツを充実させることで、閲覧数を増やすことができるようになるでしょう。
また、ブログのツールが使いにくいことが原因であれば、ツールを改修したり、入力項目を減らしたりすることで、負担を軽減することができます。
全従業員が参加できるような環境を整えることで、社内ブログが社員のコミュニケーションツールとして定着し、企業の活性化につながります。

社内ブログを活用している企業の事例6選

社内コミュニケーションを強化する手段として社内ブログを積極的に活用する企業が増えています。
ここからは、実際に社内ブログを運用している企業の成功事例を6選ピックアップしました。

  1. パナソニック ホールディングス株式会社
    パナソニックグループでは、楠見 雄規CEOが「フラットで言うべきことが言える組織に」との想いから、社内ブログを全社展開し、自らの言葉で従業員との双方向コミュニケーションを実践しています。
    トップが自ら発信し、従業員からの反応をダイレクトに受け止めることで、一方向ではなくお互いの想いを積極的に伝え合うコミュニケーションの実現に結びついていると言えます。

  2. NEC
    NECグループでは、2006年7月から「イノベーションカフェ」と名付けた社内SNSを本格展開しています。
    役員クラスが利用し始めたことで従業員の関心が高まり、1日平均コメント書き込み数は約300件にのぼり、社内ブログでつながった人間関係から新事業に結びつく成功事例も起こり始めているそうです。

  3. 株式会社ファーストリテイリング
    ユニクロやGUで有名なファーストリテイリングでは、全国の店舗の現場の声をブログで吸い上げています。
    「本部から店舗への質問」という形をとっており、店舗側は、本部から送られてきた質問のエントリーに対し、コメントとして回答を送り、この回答はアルバイトスタッフも原則として自由に書き込むことができるそうです。

  4. カシオ計算機株式会社
    G-SHOCKシリーズなどで知られるカシオ計算機株式会社では、企業内ポータル・サイト「C's Cafe」の中でブログを運用しています。
    広報部による「デジタル★フォトギャラリー」では、従業員間の親睦を深めるためのコミュニティとして、結婚や出産のお知らせなどを写真付きで発信しており、会話のきっかけとなりコミュニケーションが活性化しているそうです。

  5. 株式会社日立ハイテクフィールディング
    日立ハイテクフィールでは、「医用」「ロジスティクス」「○○年新人」といったさまざまなコミュニティに分割されており、ブログを利用する社員は、希望するコミュニティに登録し参加しています。
    コミュニティ内にあるのは個人のブログではなく、「新入社員のコミュニケーションの活性化」などテーマごとに分類されたブログで、コミュニティ参加者はブログを閲覧したりコメントしたり、記事の投稿ができる仕組みになっているそうです。

  6. 日本オラクル株式会社
    日本オラクルでは、社内の情報共有のためにイントラブログを導入しています。
    世界中に仲間を持つ同社では、日本を含むアジア・パシフィック地域だけでもおよそ300人くらいがブログを持っているそうです。
    同社では、全世界共通のグローバルな社内ポータルを持っていますが、イントラブログの閲覧のために専用のローカルなポータルを設けています。
    ブログに書いたアイデアが実際のプロジェクトになるということが起こり始めているそうです。

社内ブログにおすすめのツール

社内ブログを運用する際には、ツール選びが重要です。

運用目的や社内状況に合わせて、最適なツールを選ぶ必要があります。
ここでは、社内ブログにおすすめのツール3選をご紹介します。

・Web社内報

Web社内報はPCやスマートフォンアプリを使用して社内報を運用する方法です。
かつては紙媒体が主流でしたが、最近では企業がWeb社内報へと移行する傾向が高まっています。
Web社内報を使用することで、社内の様々な情報を記事として発信でき、情報発信や企業理念の普及、コミュニケーションの活性化など、社内ブログと同じ目的で運用することができます。

・社内SNS

社内SNSは、社内での利用を目的としたソーシャルネットワーキングサービスです。
従業員だけが閲覧・投稿でき、社内ブログやWeb社内報よりもよりカジュアルなコミュニケーションが可能です。
画像や動画を活用した投稿ができるため、情報の多様性と柔軟性が特徴で、企業の中での導入が増えつつあります。

・WordPress(ワードプレス)

WordPressはブログやウェブサイトを構築するためのサービスで、世界中で幅広く利用されています。

個人から企業まで、その柔軟性と使いやすさから支持を集めています。
テーマやプラグインを活用して、サイトデザインや機能の拡充が可能で、カスタマイズ性が高いのが魅力です。
ただし、構築費用や時間が発生したり、ある程度のWeb構築に関わる知識が求められてしまう点にご注意ください。

社内ブログの運用ならWeb社内報がおすすめです!

社内ブログの運用には、前述の通りさまざまな方法がありますが、その中でもWeb社内報を活用する方法が特におすすめです。

Web社内報を活用することで、以下のようなメリットがあります。
 ・必要とされる機能がパッケージされているため、すぐに利用開始できる
 ・昨今では当たり前となってきた、スマートデバイス向けアプリが用意されていることが多い
 ・いつでもどこでも閲覧できる
 ・検索機能で必要な情報を簡単に見つけられる
 ・コメントやいいね機能で社員同士のコミュニケーションを活性化できる

Web社内報は情報共有の迅速化に貢献するツールです。
会社の重要なイベントやプロジェクト進捗、情報などがリアルタイムでアップデートされ、みんなが同じタイミングで情報を得られるようになります。
さらに、情報は文字だけでなく写真や動画を使ってリッチに発信できます。
写真や動画を交えた記事は情報がよりリアルに伝わり、従業員同士の交流や新たな興味の発見につながります。
そして、リアクションやコメントを通じて従業員の声を集めたり、コメントで意見交換ができるため、ブログを通じて従業員間のインタラクティブなコミュニケーションが生まれることが期待できます。

まとめ

社内ブログは、その企業の従業員だけが閲覧できるプライベートなブログで、主な目的は社内コミュニケーションの活性化や従業員のエンゲージメント向上です。
社内ブログを導入することで、従業員同士の交流や情報共有が活発になり、企業全体のコミュニケーションが活性化されます。
また、従業員が自分の仕事や考えを社内に発信することで、仕事へのやりがいや貢献感を高め、エンゲージメントの向上にもつながります。

社内ブログの投稿やコメントのルールを明確にしておきましょう。
例えば、投稿内容の範囲や、コメントの誹謗中傷や差別的表現の禁止などです。ルールを明確にすることで、社員が安心して利用しやすくなります。

社内ブログとして活用できるツールには、Web社内報や社内SNSなどいろいろなものがあります。目的に合わせたツールを選ぶことで、より効果的に運用することができます。

社内ブログの運営に興味のある方は、弊社が提供するWeb社内報『SOLANOWA』をおすすめいたします。
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社内ブログを始めてみたい方、紙の社内報とWeb社内報を併用したい方や、従業員の変動に対応しつつコストを抑えたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

マーケティング部 ディレクター 村上恵美

筆者:マーケティング部 ディレクター 村上恵美

音楽配信サイトのプロモーションチームに配属。ECサイト運営をしながら、主にアーティストのキャッチコピーなどライティング業務にも従事。2021年 「"はたらき"から、笑顔を」という会社のビジョンを熱く語る上司に魅了されスカイアークへ入社。マーケティング本部へ配属し、自社プロダクト「SOLANOWA」のシェア拡大、およびメディア「BlueNote™」の認知拡大に向けたコンテンツ強化を中心に、プロモーション業務全般のディレクションを担当。

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