読まれるWeb社内報に必要なサムネイルデザインの基本

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Web社内報を導入してみたけれど、なかなか従業員に読んでもらえない......と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
読んでもらうためには、従業員が思わず記事をクリックしてしまうような、読みたくなるような工夫が必要です。

DX時代の昨今では、Web社内報を導入する企業が増加中で、Web社内報の種類もいろいろなスタイルが増えています。
Web社内報サービスやアプリを利用したり、社内イントラで作成したり、メールマガジンで配信したり、最近では社外にも公開する「オープン社内報」などがあります。

ツールや方法はさまざまですが、読んでもらうために重要なポイントは、実はどれも共通しています。
そのポイントとは「サムネイル」です。
思わずクリックしたくなるようなサムネイルで、読者である従業員の関心を引けるかが、Web社内報を読んでもらえるかの分かれ目になります。

そこで今回は、閲覧数の増加につながるWeb社内報のサムネイルデザインについて、基本となるポイントをまとめました。

サムネイルとは

サムネイルとは、一言で言うと記事のメインとなるイメージを縮小表示した画像のことを示します。
みなさんご存知のYouTubeがわかりやすいのですが、公開中の動画の一覧として表示されている画像がサムネイルです。

これはネット上で情報を探すときの話になりますが、ユーザーは自分の欲しい情報を知るために、全ての情報を吟味しません。
ユーザーはサムネイルを一見して、自分の欲しい情報があるかどうか、内容を見る前に瞬間的に判断します。
そして、それはWeb社内報でも同様で、ユーザーである従業員が記事をクリックするかの判断には、サムネイルが影響しています。
ユーザーがコンテンツを見るまでの流れの中で、サムネイルは非常に大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

記事のCTR(クリック率)はサムネイルが重要 

コンテンツの顔となるのが「タイトル」と「サムネイル」です。
ユーザーはコンテンツをクリックする際、必ずタイトルもしくはサムネイルをクリックします。
ユーザーが最初に目にする情報なので、とても重要です。
つまり、ここでユーザーの目に留まらなければ、どれだけ質の高いコンテンツをWeb社内報に投稿しても読んでもらえないままになってしまいます。

他にもサムネイルが重要な理由が2つあります。
1つは、タイトルのインパクトがなくても、サムネイル画像が魅力的であればクリックされる点。
もう1つは、Webページをスクロール中に、目に留まることでクリックされる点です。

以上のような理由から、記事のCTR(クリック率)を伸ばすためには、タイトルだけではなくサムネイルを意識することが大切だと言えます。

サムネイルを工夫するメリット

Web社内報を運営する中で、サムネイルを意識して工夫すると、CTRを上げるだけではなくこんなメリットがあります。

・Web社内報を見てもらえる、回遊してもらえる可能性が高まる
工夫されたサムネイルによってユーザーの興味を惹くことで、知りたい情報がそこにあると感じてもらうことができます。
Web社内報を読むことには価値があると印象付けることができ、より見てもらいやすくなります。
また、クリックしたくなるサムネイルが並んでいると、ユーザーがつい他の記事も読んでみたくなったり、Web社内報を回遊してもらえる可能性が高まります。

・ファンづくりができる
Web社内報にある程度の統一感を持たせると、それだけでブランディングになります。
例えばWeb社内報サイトのメインカラーやテーマは、企業ロゴに準ずるデザインで整えるのもブランディングの1つです。
合わせて、掲載するサムネイルもトーン&マナーを踏まえて統一感を持たせていくと、ユーザーの目に留まりやすくなります。
工夫されたページは、読みたいという興味を刺激することができ、最初にサムネイルで選んだコンテンツ以外のものも読んでみようと考えてくれるようになります。
こうしてユーザーの心を掴むことで、何度も読んでみたいと思わせるWeb社内報のファンづくりが期待できます。

クリックされやすい画像の3つの特徴

Web社内報へアクセスするユーザーが、ついクリックしてしまいたくなるサムネイルとはどんなものなのでしょうか。
サムネイル画像に限らず、クリックされやすい画像には3つの特徴があります。

1:喜怒哀楽の感情があるもの

人間の脳は「顔」を認識することに特化していて、視界の中に「顔」があると自然と注目するようになっています。
そのため、人物の顔写真は、風景やモノの写真よりも注目されやすいと言われています。
なかでも、笑顔や泣き顔、怒り顔といった喜怒哀楽が伝わる感情豊かな画像は感情移入されやすく、より効果的です。

2:余計な情報がなくシンプルに伝わるもの

前述のように人物をメインにした画像の場合、人の手前や周囲に余計な物や文字があると、分かりにくいものになってしまいます。
これは人物以外の画像も同様で、メイン以外の余計な被写体が入っている写真はごちゃごちゃした印象で敬遠されがちです。
背景はできるだけスッキリとさせ、メインとなる被写体やシチュエーションが一目見ただけで伝わるような画像を選ぶと良いでしょう。

3:見出しとの関連性が高く、イメージしやすいもの

Webページで多く見られるパターンですが、タイトルや見出しを補足するような画像はテキストとの相乗効果でCTRが高くなります。
たとえば、「◯◯を解決する秘訣」といった記事なら、問題を解決して喜んでいる写真、もしくは問題に悩んでいる写真などです。
タイトルや見出しがイメージしやすい画像を選ぶとベターです。

閲覧数が多いWeb社内報のサムネイルとは?

実際にサムネイルのデザインを考える前に、閲覧数が多いWeb社内報コンテンツのサムネイルデザインの特徴を把握しておきましょう。

・記事の内容とリンクしている
閲覧数が多いサムネイルデザインは、サムネイル自体が記事の内容とリンクしているのが特徴です。
たとえば、展示会への参加の報告に関する記事のサムネイルを作成する際に、展示ブースや来場者の様子をサムネイルに採用することで、記事の内容を把握しやすくなります。
記事のタイトルに合わせてサムネイルにも意味を持たせ、双方をリンクさせておくと、閲覧数の増加につながります。

・顔なじみのある従業員が写っている
Web社内報に掲載された記事をクリックするかしないかの基準に、サムネイルに顔なじみのある従業員や上司が写っていることが挙げられます。
普段から一緒に仕事をしているメンバーがWeb社内報のサムネイルに写っていると、親しみを感じてついついクリックして読んでみたくなるものです。
従業員の顔が写ったサムネイルを作成することで、閲覧数の増加が期待できます。

・読者の印象に残りやすい
閲覧数が多いサムネイルとは、ユーザーにとって印象に残りやすいサムネイルであると言えます。
例えば、ECサイトで商品を探すとき、わかりやすく編集されて印象的だったサムネイルと、何も編集されていないサムネイルがあった場合、前者のサムネイルからチェックする人がほとんどではないでしょうか。Web社内報も同様で、読んでもらうためにはサムネイルの印象度が重要です。
閲覧数を増やすためには、読者の印象に残りやすいサムネイルデザインを意識すると良いでしょう。

サムネイルデザイン3つの"キホン"

それでは、実際にサムネイルデザインを作成するときに気をつけたい3つの基本を解説していきます。

1:従業員の顔が映っている写真を選定する

まず最初のポイントは、前述でお伝えしたように従業員の顔が映っている写真を選定することです。
顔なじみの従業員が映っている写真をサムネイルに採用することで、アクセス数の増加が期待できます。
さまざまな部署の従業員を取り上げるきっかけにもなり、どんな記事を載せていくか企画のヒントにつながるでしょう。
また、写真を撮影する時や選ぶ際には、笑顔や驚いている様子、真剣な表情や楽しそうな雰囲気など、記事の内容をイメージできる喜怒哀楽の表情が豊かな写真を使うこともポイントです。

2:記事の内容が伝わるテキストを挿入する

2つめのポイントは、記事の内容が伝わるテキストを挿入することです。
画像にテキストを挿入することで、視覚的にどんな内容の記事であるかが把握しやすくなります。
テキストを挿入する際は、Web社内報のトーン&マナーを整えることを意識すると良いでしょう。
例えば、YouTubeのようにテキストを目立たせることでインパクトを狙ったり、Instagramのようにタイトルやキャッチコピーをできるだけシンプルにして統一感を持たせたり、自社のWeb社内報のトーンを決めておくとデザインが決まりやすくなります。トーン&マナーを整えるだけでサイト全体が美しく見えるので、ぜひ取り入れてみてください。
他にもテキストの入れ方のポイントとして、従業員が出演するコンテンツには名前や所属を入れたり、連載企画には【◯曜連載】など掲載曜日を記載すると、固定読者の獲得にもつながります。

・適正な画像サイズに気を配る

3つめのポイントは、適切な画像サイズに気を配ることです。
使用するWeb社内報ツールによって、適正な画像サイズや縦横比は異なります。
丁寧に作り込んだサムネイルを実際にサイト上で確認すると、意図しない位置でトリミングされてしまっていたり、縮小されてしまってよくわからない見た目になっている、といったデザイン崩れが起こることがあります。
昨今では、PCで見てもスマートフォンで見てもデザインが崩れにくいレスポンシブルデザインが主流ですが、閲覧するデバイスが変わればサムネイルの表示サイズや見え方が違ってくることに注意が必要です。
特にスマートフォンなどで閲覧する場合は、PC画面と比較してサムネイルの表示サイズは小さくなります。
細かい内容の写真やテキストは、一目で伝わりにくくなってしまうので気をつけましょう。
事前に自社のWeb社内報での最適な画像サイズや縦横比を確認したうえで、サイトのトーン&マナーのルールを運営チームで共有してからサムネイル制作を始めることがマストです。

まとめ

Web社内報の閲覧数をアップさせるためには、コンテンツの内容だけではなくサムネイルのデザインにも気を配ることが大切です。
細部までこだわったサムネイルは、読者の目に留まりやすくなり閲覧者数を大きく引き上げ、Web社内報のファンづくりへとつながります。
どんなサムネイルなら思わずクリックしてみたくなるか?読者の目線で考えながらデザインを仕上げるようにしましょう。
最初から完璧なデザインを作り上げるのは、プロのデザイナーでない限り難しいものです。
試行錯誤することで、自社のWeb社内報のトーン&マナーが確立できるようになると思います。
ぜひ本コラムで取り上げたポイントを参考にしながら、サムネイルのデザイン制作に役立ててみてください。

SOLANOWAではWeb社内報のコンテンツ制作の支援プランもご用意しています。
どうやってデザインすればいいかわからない時や、どんなコンテンツを作ればいいか悩んだ時は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

マーケティング部 ディレクター 村上恵美

筆者:マーケティング部 ディレクター 村上恵美

音楽配信サイトのプロモーションチームに配属。ECサイト運営をしながら、主にアーティストのキャッチコピーなどライティング業務にも従事。2021年 「"はたらき"から、笑顔を」という会社のビジョンを熱く語る上司に魅了されスカイアークへ入社。マーケティング本部へ配属し、自社プロダクト「SOLANOWA」のシェア拡大、およびメディア「BlueNote™」の認知拡大に向けたコンテンツ強化を中心に、プロモーション業務全般のディレクションを担当。

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